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困難なことが自分を鍛える糧になる

何度かご挨拶に伺ったことがあります。自分の記憶が正しければ本当に小さな町工場だったような気がします。当時は自家製麺など考えてもいなかったので、全く気にすることはなくその工場を見ていました。 正直言って麺なんかは誰でもできると思っていたし、当時売れていたのもブランド力があったからだとだいぶなめていました。

いざその麺と正面から向き合って、その当時使っていた麺がどれほどすごかったか改めて思い知らされました。小さな工場でとてつもない技術と研究がされていたこと、この技術に関しても後で述べたいと思いますが、今現在でも全国でこの技術を持ってる製麺会社は数社しかなく、当時はこの技術を持っている会社を見つけることさえできないぐらいだった、もっと工場をしっかり見とけなばよかったと本当に後悔しました。

そして、あの科学者みたいな人たちでも作れない麺を素人の自分が作れるわけないとあきらめかけた時、高校時代の恩師の言葉を思い出しました。

「困難なことが自分を鍛える糧になる」

人が作れないなら自分で作るしかない。そう自分に言い聞かせました。しかし、いざ決断したものの困難な事はやはり困難であり、何から始めていいかさえ分からない状態だった中、以前から交流があった今では誰もが認める日本一のラーメン屋さんの「中華蕎麦とみ田」の店主富田治さんに相談したところ「清水さんの為なら自分が持っている技術は全て提供する」と言ってもらえました。

その言葉を聞いた時は、自分の商売道具を全部教えるなんてこいつは馬鹿じゃないかと思う位でした。それと同時に人としての彼の懐の大きさに感銘を受けました。つまらないことばかりを気にする自分がとても恥ずかしかった。彼のこの一言がなかったら今の自分は絶対になかったと思います。

そして、粉会社さんや製麺機の会社などを紹介してもらいました。しかし、また自分の悪い癖で「治さんに甘えてばかりでは自分の為にならない、やれるだけ自分でやってみる。それでもできなかった時は助けてくれ」とカッコつけてしまいました。それに対しても富田君は快く了解してくれました。彼には感謝の気持ちしかありません。

つづく (次回更新は8月1日頃の予定です)

7月16日から新店舗の工事が始まりました。進捗状況は順次お知らせします。

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