自家製麺に至った経緯について
今回は自家製麺に至った経緯についてお話したいと思います。
直系店時代、今の修業生制度と同じように3年で店を持たせると約束をした人がいました。3年の修業を終え、店を開くにあたり、麺の卸しが問題になりました。彼には直系の名前を使わずただ1件の家系としての独立を考えていました。
製麺会社さんにも吉村家や直系の名前を一切出さないという前提で麺の卸しをお願いしました。 たぶん自分をかばってくれてのことだと思うのですが、それはお断りされました。
麺をもっとおいしくしたいと思っていましたが、最初自家製麺は全く考えていませんでした。まだ、あの当時は従業員も少なく、朝6時から仕込みを始め、営業をし、2時間の休憩をはさみラストの掃除をやっていた時です。あの頃でも毎日600食以上はコンスタントに売っていたので、とても自家製麺をする余裕など自分にはありませんでした。
一度した約束は必ず守ってやりたい。それは今でも変わらない自分の信念です。その当時卸してもらっていた製麺会社に対しては裏切り行為だと思われる方もいらっしゃると思いますが、